クロスグリの後ろ回し蹴り

web小説紹介ブログ運営にて起きたことや、考えたことをまとめるよ。

速い馬はいらない

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、 彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう」……自動車を発明したヘンリー・フォードの名言(本当に言ったかは怪しいらしい)。これは市場調査を気にしてもイノベーションは生まれない、という意味でよく使われる。

 web小説界隈はよく宣伝ツイートをするよね。作品紹介のwikiを運営している人や、宣伝bot等、そういった場を作ってる人も多い。

 宣伝する人も、場所を提供している人も片手間でやってることが多いだろうから色々言うのはお門違いなんだろうけども、僕は凡策だと思っちゃうんだよね。

 みんな宣伝したいわけじゃなくて、自作品を読んでくれる人を増やしたいだけでしょ? だったら、宣伝ってほぼ意味ないよね?

 だって、どこの誰が書いた分からないもの……しかも面白さは誰も保証してくれない作品なんか、たった140文字のツイートで読みたいと思うわけないじゃん。これはブログだろうがwikiだろうが同じ。

 みんなは宣伝の場を求めてるかもしれないけど、本当に必要なのは別。みんな馬車で仕事してるような現状に、自動車を持ち込むようなイノベーションが必要だと僕は思うのですよ。

 

 僕もweb小説界隈を良い方向に持っていきたいので、新しい宣伝方法については色々と考えてる。

 キーワードになってくるのは「オープンソース」と「付加価値」かな。書き手中心の文化として成熟させるのならね。僕個人としては、読み手にとって便利な環境を作りたいのだが……ちょっと難しい。というか俺には向いてないから、誰か別の人にやってもらいたい。

 

 これからのweb小説はおそらく、「切り取ったり、貼り付けたり」な文化になっていくと思うんだよね。ヒップホップ・ミュージックでいうところのサンプリングみたいな、ニコニコ動画におけるMADみたいな、同人サークルなら二次創作みたいな。

 現に「なろう系」というのは、そうなっている。類似する世界観のなかで、他の作品から面白いと思った要素を貼り付けて、独自の味付けをしていく。今までの小説と比べて、より編集力が問われる文化だ。そのことにまだ誰も気づいていない。

 

 そんなこんなで、近々新しいコンテンツを作ることにした。